大成丸

大成丸の概要

大成丸
大成丸

大成丸は、1948年小樽丸を改装して造られた大成丸(タービン船)の代替え船として、1981年日本鋼管株式会社鶴見製作所において建造されました。
先に建造された北斗丸(1976.6)を基に、強度、復原力、トリム等についての検討を十分に行ったため、航海訓練所練習船隊の中でも非常に完成度の高い船となっています。

大成丸の特徴

  • (1)本船は、東京海洋大学海洋工学部、神戸大学海事科学部、商船高等専門学校(富山高等専門学校商船学科を含む)、海技大学校、海上技術短期大学校及び海上技術学校の学生、生徒を収容して実習訓練を実施するとともに、船舶運航技術に関する実験・調査および研究をすることを目的としている。
  • (2)練習船設備基準に準拠し、北斗丸 (5.856G/T)をベースとし、さらに船体強度、複原力、トリム、防振、防音、防熱等について孝慮した。
  • (3)蒸気条件については商船の現状、プラントの構成、教材としての必要性および燃料費の節減等を考慮して、主機出力は連続最大7.000SHPとした。
  • (4)機関の自動化について、現在運行されているMOタービン船程度の自動化をし、主機の暖機、スタンバイ、冷機のシーケンス制御およびボイラ起動の自動化も考慮した。
  • (5)本船は実習訓練設備の整備について特に留意し、航海船橋の真下に暗幕設備をもった実習船橋を配置して、実習用の航海用諸計器類を備えて実習の効率化を図るとともに、暗幕設備を利用しての狭視界航行訓練も実施可能とした。
    また実習船船橋後部隣接して航海科演習室を設け、多人数教育の有効な実施について考慮した。
  • (6)第2甲板後部に教室を配置して、航海中の振動・雑音の解消に特別の考慮を払い、さらにこの区間に視聴覚教育施設を導入して、実習密度を高めるよう配置した。
    また教室の真下、第3甲板に体育室を設けて実習生の保健体育に資するとともに、雨天時の作業場としての機能をもたせた。
  • (7)保健体育、諸行事の実施、諸作業、総員集合のために必要な広闊な暴露甲板を上甲板後部に確保した。
  • (8)機関室については可能な限り実習スペースを増大し、また制御室、演習室においても多人数教育の有効な実施を計画した。 第1演習室には電路実習装置、自動制御装置実習装置を装備して実習生の演習が可能になるよう配意し、また第2演習室にはボイラ・シミュレータを装備してタービン・プラントの効率的な実習訓練が反復して実施できるよう計画した。

大成丸の仕様

船籍 東京
船舶所有者 航海訓練所
船種 汽船
建造場所 日本鋼管鶴見
進水年月日 1980年10月3日
竣工年月日 1981年3月16日
信号符字 JLPY
航行区域 遠洋区域
総トン数 5,886.73
全長(m) 124.84
幅(m) 17.00
深さ(m) 10.50
機関 タービン 1基
出力(PS)/(kW) 7,000/5,148
燃料搭載量(kl)
1,660.7
最大速力(k't)
19.22
航海速力(k't)
17.9
航続距離(mile)
12,600
定員合計(実習生) 214(140)
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