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1981年、代船建造に関する調査を開始し、建造基本概念をまとめました。
初代日本丸及び海王丸を基調とし、基礎的な機関教育等も考慮する。
長年の運航を考慮し、堅牢と美観を備え、品位あるものとする。
船体強度、復原力、トリム、防音、防振、防熱等についても十分考慮する。
実習訓練に必要な教育設備を完備すると共に、特に心身の錬磨、慣海性等資質の養成、基本的海技の習得に最適の艤装を施す。
可能な限り居住環境を快適にし、健康的な船内生活を得られるように考慮する。
翌1982年に日本丸代船建造に関する予算が認められ、建造の運びとなりました。
完工までの経緯は以下のとおりです。
1983年
4月11日 : 住友重機械工業追浜造船所浦賀工場で起工式を実施した。
1983年 9月16日 : ブロック搭載開始した。
1983年12月14日 : 最初のマスト(ジガーマスト、最後尾のマスト)を搭載した。
1984年 2月15日 : 皇太子殿下並びに皇太子妃殿下のご臨席を仰ぎ、進水式を挙行した。
1984年 9月16日 : 完工、引き渡し。最初の実習生を受け入れ、処女航海を開始した。
日本丸の帆走性能は初代日本丸のそれをはるかにしのぎ、世界でも有数の高速帆船として世界の帆船の仲間入りをしました。
その年で最も帆走速力の出した帆船に贈られるボストン・ティーポットを受章しました。
■ 日本丸の特徴 日本丸の以下のような特徴を持ちます。
帆装艤装設計から製作まで、総て一貫して我が国で行ったのは日本丸が最初である。
各種水槽実験・風洞実験を行い、船体線図、帆面積分布の最適化を検討し、模型により帆装性能を推定した。
帆装艤装初案に基づき1/20の帆装模型を作成し、帆装艤装の最適化を図った。
我が国が保有した練習帆船の中で、最大である(旧日本丸との比較図参照)。大型化した理由は主に次のとおり。
日本人の体型の大型化を考慮し、ボンク(寝台)の大きさを200mm長くし2mとした。
女子実習生専用の衛生設備を設けた。
最新の機関を装備し、機関教育にも対応した。
空調設備を全船にわたって設けた。
全通船楼甲板を採用した。これにより、甲板上における装帆作業性が改善され、凌波性が向上し、甲板下区画が広がった。
マスト及びヤードを総て鋼製とした。
上下可動ヤードは高張力鋼を採用し軽量化を図り、トラック方式を全面的に採用し、ヤードの昇降作業の向上を図った。
ダブルスパンカー方式を採用し、スパンカー操帆作業を改善すると共に、帆走性能の向上を図った。
各ヤードが船首尾に対して3点(約33度)以下まで旋回できるように艤装した。
ヤードの旋回に伴う索具ほの無理な負荷を防ぎ、操帆作業性の向上を図るため、索具の導通に相当の改善を図った。
錨作業の改善を図るため、高把駐力型無かん錨を装備した。
■ 日本丸の仕様
| 船 籍 |
東京 |
| 船舶所有者 |
航海訓練所 |
| 船 種 |
帆船 |
| 建造場所 |
住友重機浦賀 |
| 進水年月日 |
1984年2月15日 |
| 竣工年月日 |
1984年9月14日 |
| 信号符字 |
JFMC |
| 航行区域 |
遠洋区域 |
| 総トン数 |
2,570 |
| 全 長(m) |
110.09 |
| 幅(m) |
13.80 |
| 深 さ(m) |
10.72 |
| 機 関 |
ディーゼル 2基 |
| 出 力 (PS)/(kW) |
1,500×2/2,206 |
| 燃料搭載量(kl) |
433.3 |
| 最大速力(k't) |
14.33 |
| 航海速力(k't) |
13.2 |
| 航続距離(mile) |
9,800 |
| 定 員 合計(実習生) |
190(120) |
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