自動車を運転するとき運転免許証が必要になるのと同じように、船長や機関長も船を動かすための資格を持っています。
海技士(航海)や海技士(機関)という資格です。
これらの資格は、一級から六級まで分かれており、操縦できる船の大きさや、航海できる区域の違いがあります。
船にはいろいろな種類があります。
客船やフェリー、貨物船、タンカー、漁船、海上保安庁や海上自衛隊の船など様々です。
この中で海上保安庁と海上自衛隊は、それぞれが独自で職員を養成しています。
また、漁船など水産に関わる船も専門の学校や実習船で訓練を行っています。
水上オートバイやモーターボートなど小さな船でも資格が必要となりますが、これらの船を操縦するには、小型船舶操縦士という別の資格があり、全国各地で教習が行われています。
ここでは、大きな船、中でも客船やフェリー、貨物船、タンカーなど商船(しょうせん)と呼ばれる船の船長や機関長になるための道のりを紹介します。
| 外航船舶職員 石油や天然ガスなどのエネルギーや食料品、工業製品や原材料を運び、世界の海で活躍します。 |
内航船舶職員 フェリーや貨物船など国内輸送のために活躍します。 |
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三級海技士(航海)(機関)試験 |
四級海技士(航海)(機関)試験 |
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乗船実習(12ヶ月)
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乗船実習(9ヶ月)
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大学 |
商船高等専門学校 5年制 |
海技大学校
2年制 |
海上技術学校 (乗船実習科) |
海上技術短期大学校 2年制 |
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高等学校
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海上技術学校(本科)
3年制 |
高等学校
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中学校
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大学
商船職員を養成する大学、学部として東京海洋大学海洋工学部、神戸大学海事科学部があります。
この学部は、以前、東京商船大学、神戸商船大学という名前でした。
この2つの学部に在籍する学生は、1年生から3年年生までそれぞれの学年次に1ヶ月間、航海訓練所の練習船で短期実習を行う他、4年生の後半から9ヶ月の長期実習を行います。
したがって、他の大学では、最短4年間で卒業となりますが、この大学で乗船実習課程まで進んだ場合は、4年6ヶ月で晴れて船舶職員として就職できることになります。
私立の大学では東海大学海洋学部があります。
ここは、大学自ら練習船を所有して乗船実習を行っています。
したがって航海訓練所の練習船での実習はありません。
商船高等専門学校
富山商船高等専門学校、鳥羽商船高等専門学校、広島商船高等専門学校、弓削商船高等専門学校、大島商船高等専門学校の5つの学校があります。
航海訓練所の練習船で乗船実習を行いますが、大学のような短期実習はなく、5年生の後半から、まとめて12ヶ月間の実習を行います。
商船高等専門学校では、12ヶ月の乗船実習が卒業の必須要件となっており、卒業までに必要となる期間は、5年6ヶ月となります。
海上技術短期大学校
以前は、海員学校という名前でした。
清水海上技術短期大学校(静岡県)、波方海上技術短期大学校(愛媛県)、宮古海上技術短期大学校(岩手県)の3校です。
大学と商船高等専門学校が文部科学省の所管であるのに対し、こちらは国土交通省所管の学校です。
内航船舶職員の養成する学校ですが、修業年限が2年という最短コースであることが特徴と言えます。
1年生の後半または2年生の春から9ヶ月間、航海訓練所の練習船で実習を行います。
したがって、必要な乗船実習は、修業年限内に行われます。
海上技術学校
こちらも以前は海員学校という名前でした。
小樽海上技術学校(北海道)、館山海上技術学校(千葉県)、唐津海上技術学校(佐賀県)、口之津海上技術学校(長崎県)の4校です。
国土交通省所管の学校ですが、高等学校卒業資格も得られるので大学も受験できます。
また、海技大学校に進み、三級海技士の資格取得を目指す学生もいます。
3年生の後半から9ヶ月間、航海訓練所の練習船で実習を行います。
乗船実習科まで進む場合、卒業までに必要となる期間は3年6ヶ月となります。
※宮古校は平成20年度から海上技術短期大学校となります。
海技大学校
海上技術学校の新卒者への教育だけでなく、すでに船舶職員として活躍している人を対象としたシミュレータ訓練なども行っています。
海上技術学校卒業者を対象とする三級海技士取得のためのコースでは、修業年限内に乗船実習が含まれます。
また、平成19年度から六級海技士取得のためのコースが新設され、必要となる乗船履歴の一部は、航海訓練所の練習船で履修します。
【補足】
乗船実習期間は海技士資格取得のための要件であり、各学校の卒業要件は別に定められています。
また、具体的な乗船実習開始時期は、年度によって異なる場合があります。
各学校の入学要項については、それぞれの学校へお問い合わせ下さい。
航海訓練所
航海訓練所では、大型練習船を使った実習の委託を受け、実施しています。
これらの学校を経て、短期間で海技資格を取得する場合、航海訓練所の練習船実習は、避けて通ることのできない関門と言えます。
座学期間中は、それぞれの学校で勉強をしますが、乗船実習が始まると練習船に全国各地から学生が集まります。
乗船実習で得られるものは、単に乗船履歴や知識技能だけではない、ということが容易に想像できると思います。
海技試験
海技試験では、筆記試験と口述試験が行われます。
口述試験は、必要な乗船履歴を満たしており、かつ筆記試験に合格していることにより受験することができます。
乗船履歴については「船舶職員及び小型船舶操縦者法施行規則」という規則に細かく記されています。
その中に、学校卒業者に対する乗船履歴の特例(第27条)というものがあります。
航海訓練所の説明のところで「これらの学校を経て、短期間で海技資格を取得する場合〜」と付け加えたのは、このためです。
したがって「この方法でないと船長や機関長にはなれない」というわけではありません。
最近はインターネットでもいろいろな法令を検索できるので、興味のある方は、この規則を読んでみてください。
【参考】 法令データ提供システム(総務省)
就職
船の仕事に就いたからといって、最初から船長や機関長になれるわけではありません。
三等航海士 → 二等航海士 → 一等航海士 → 船長
または、
三等機関士 → 二等機関士 → 一等機関士 → 機関長
というように経験を重ねていきます。
また、乗船履歴を重ねてさらに上級の資格を取得することもできます。
はじめにも説明しましたが、船にはいろいろな種類があります。
インターネットでは、いろいろな船の会社のホームページを見ることができます。
もし、船に関することで「誰に質問していいのかわからない」ということがありましたら、まずは航海訓練所に質問してみてください。
社会科、職業科目、進路指導を担当する先生方へ
船員、海上物流、職業教育、環境など、船に関して興味がある先生方からの質問やご意見もお待ちしています。
お問い合わせ先
独立行政法人 航海訓練所 情報通信システム室
メール mail@kohkun.go.jp
電 話 045-211-7314
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文責 航海訓練所情報通信システム室











