銀河丸代船の建造の記録

■ 2003年4月〜7月

□ 代船建造監督室が千葉に移転

4月1日から、銀河丸代船建造監督室を三井造船千葉事業所内に移転し、現場での作業を開始しました。

4月中旬から船体ブロックの建造が始まり、5月26日には機関室の主機台を載せたブロックが完成、3号ドックの渠底に降ろされました。
続いて補機室のブロックも据え付けられ、機関室及び補機室の両ブロックが接合されました。

現在は第2甲板以下のブロック建造をほぼ終え、徐々に上部のブロック建造に移っていきます。

□ 機関室内機器類の組み立て

ブロック建造と平行して機関室内の機器・配管も組み立てられています。
6月6日には機関室主機周辺の機器類が、機関室ブロックに搭載されました。

また、7月4日には、神戸発動機長崎工場で作製した主機(三菱7UEC43LSU)が造船所に納品されました。

□ 搭載機器類の検査

大型の機器類はブロック接合後では積み付けることができないため、ブロック建造の進捗にあわせて搭載されます。
従って、各機器の完成検査は搭載前に実施されます。

これまでに主機、発電機、プロペラ、バウスラスター、生ゴミ処理装置、汚水処理装置等の検査を終えました。

       
   
機関室後部のブロック
 
         
   
機関室ブロックと搭載機器類
 
         
   
主機の完成検査
 
         
   

渠底に据え付けられた船体
  ■ 2003年7月〜8月

□ ブロック建造・据付

銀河丸代船建造監督室が三井造船千葉事業所内に移転してから4ヶ月が過ぎ、ブロック建造、据付、機器搭載、配管工事等が順調に進んでいます。

7月末ブロックの3/4の建造をほぼ終え、7月31日には巨大なバルバスバウが船首部分jに取り付けられ、船底部分が揃いました。
なお、船底部分のブロック据付と平行して、上部のブロックが順次搭載されている状況です。

□ 居住区ブロック工事

7月が過ぎ、第2甲板や上甲板のブロックをほぼ完成させ、搭載前のダクトや配管工事が急ピッチで進められています。
ブロックは、大体一日一個のペースで搭載されています。

居住区関係の工事もこれから急ピッチで進んでいきます。

□ 補機室の搭載

上部のブロックを搭載すると、大型の機器類を後から搭載することができないため、可能な限り大物機器はブロック段階で積み込まれていきます。
中には冷蔵庫や洗濯機なども一緒に積み込まれるのです。

7月中旬過ぎから、毎日のように完成したブロックが船体に搭載されていき、毎日代船の形が変化しています。

 

   

居住区ブロック
 
   

補機室の搭載
 
       
■ 2003年9月〜10月

□ ブロック建造・据付

4月から開始された船体ブロックの建造及び検査を9月10日にすべて終了させ、10月3日には煙突のブロックを最後に、船体部すべてのブロック搭載を完了しました。
全てのブロックが搭載された船内では鉄板の歪み取りが行われています。

□ 電線敷設

全てのブロックが搭載された後、船内の工事が急ピッチで進んでいます。
その中でも電線敷設は大変な作業となります。
新銀河丸に使用される電線の総延長は13万メートルにも達します。
なお、電線は10月の終わりには実習船橋まで敷設されました。

□ プロペラ・舵の取り付け

9月末にプロペラとエンジンとを繋ぐ軸芯の見通しが行われると、10月中旬には細心の注意を払いながらプロペラ、続いて舵の取り付けが行われました。


全ブロックの搭載を終え、船形が明らかになってきました
   

電線が天井から垂れ下がる船内の様子
   

取り付けられたプロペラ及び舵
 
   
   

佐藤国土交通副大臣より『銀河丸』と命名されました
     
■ 2003年12月12日

□ 命名・進水式

12月12日、皇太子殿下ご臨席のもと、新銀河丸の命名・進水式が執り行われました。
当日朝は雨が降るあいにくの天気模様でしたが、この命名・進水式の時間帯のみ雨が止み、新銀河丸の運命強さを感じる一日となりました。

□ 揮毫

船首及び船尾に取り付けられた船名板(『銀河丸』の船名、及び『東京』の船籍名)は扇千景 前国土交通大臣の揮毫(きごう=直筆)によるものです。

□ 式典

式では、佐藤泰三 国土交通副大臣により船名命名が、また国土交通副大臣ご令室により支綱切断が行われました。
式典には、来賓の方約200名、一般見学者約2,300名の方が出席くださいました。

 
 

支綱切断と同時に船体横のシャンペンが割れ、 ゆっくりと新銀河丸が動き始めました
     
 
■ 2004年5月6日

□ オンボード操船シミュレータ

様々な航行環境の中で船舶を繰り返し操船し、操船スキルを向上させるため、本銀河丸代船ではオンボード操船シミュレータを装備します。

本システムでは、船内LANと連接し実操船データをシミュレータに取り込むことで、実操船をシミュレータ上で再現可能となっています。

実際に船上で搭載されている航海計器(レーダ・ARPA・ECDIS・VHF無線設備等)を操船シミュレータで使用することで航海計器取扱技術の向上も期待できます。

□ 船内情報管理システム

本システムは、(1)航海情報(航海、機関、気象海象、タンク)、(2)運航に関わる計画(航海計画、行動計画、積付計算、その他)、(3)機器来歴管理支援、(4)船内事務(運航、訓練)及び文章管理支援、(5)乗組員・実習生編成作成及び管理支援、(6)実習支援、(7)研究支援、(8)データ収集支援の機能を持って、各機能は有機的に接続されて、システム全体が構築されています。

このような機能を持つ船内LANは、レーダARPA画面及びITV映像も配信し、更にCATV連携により船内TVでの情報を表示させるなどビジュアル化を図っています。

□ 統合化ブリッジシステム

内航船の近代化を踏まえるとともに、航海の安全と高度化を目指して、統合化ブリッジシステム(IBS:Integrated Bridge System)も導入します。

IBS の構成要素として航海・操船機能、通信機能、機関制御機能があります。
特に操船機能に関しては、ネットワークで接続されたマルチファンクションディスプレイ(MFD:Multi Function Display)により、ARPAレーダ/電子海図表示(ECDIS)/航海情報表示(Conning Display)の切り替えが可能となっています。
このMFDは、船橋に5台、実習船橋に2台備え付けられます。

銀河丸代船の操船シミュレータ・船内LANシステム・IBS概要について紹介したPDFファイルをダウンロードできます。

次世代型練習船銀河丸及びオンボードシミュレータの概要 (PDF型式)

なお、この書類をご覧頂くには、Acrobat Reader (無料) が必要です。


図はプラズマディスプレイとなっていますが、搭載するシステムでは格納場所を考慮して、液晶プロジェクタ・スクリーンを利用します
   
   

船内情報管理システム
   

船橋
     
 
マルチファンクションディスプレイ航海情報表示画面
   
 
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